下田逸郎ライブ タイトル画像

apia入口画像

アピア画像

開場時間を少し周った時刻にアピアに到着すると、外の階段にチラホラと人影が見え、入口から中を覗くと既に店内にはそこそこの人が集まっていた。さらに、奥のライヴスペースに入ってびっくり。ほぼびっしりと席が埋まっている。
ステージのスクリーンには、N.Y.を訪れたときの下田さんの映像が流れている。最後列に入り込み、開演を待っていると見慣れたお顔がチラホラと。下田さんが登場する頃には、立ち見も含めて満員御礼状態。下田さん曰く、キッドの公演では100人が隣り(現在の喫茶スペース・写真↓参照)に入ってたからね。いったいどのように上演されていたのか・・・謎である。

まずは一曲・・と静かに始まったステージ。そのままMCが入ることはなく続行されました(笑)。
今回は下田さんのライヴというより、下田プロデュースの「GOLDEN BAT」といった趣向。
前半は、ゲストの深水龍作さん、下村陽子さんが入れ替わりで登場。KIDの「GOLDEN BAT」の曲は「花・雪・風」とアレンジされた「ラブ・ラブ・ラブ」を下田さんのコーラスでゲストの下村陽子さんが唄われました。個人的な感想ですが、下村さんの歌声が曲調にマッチしていて、とても素敵でした。この他の曲目のほとんどは、2本の映像を含め下田さんの代表的なオリジナルソングで構成されていました。

途中おもむろに下田さんが「GOLDEN BAT」がオフブロードウエイに進出しシェルダンスクエアプレイハウスで公演をしていたとき・・・と、話し始める。加藤栄さんの有名なシーン。子どもを堕ろした帰りにおなかが空いてカツ丼食べちゃったというモノローグの最後に全裸に数珠だけをさげた加藤さんが呪文(?)を唱える「マネ、マネ、マニ、マニ・・」。すると、外から入り込んできたホームレスが加藤さんの前までやって来て「マネー!」と手を差し出したそうである。そんなフリがあって、入口から登場したのが今回のもうひと組のゲストである、筑豊の盆踊り隊。3名が唄と踊りを披露して、また帰ってゆく。後半はふたたび龍作さんが登場し下田さんとお二人のステージ。今回のテーマになっている「ひとひら」などが唄われました。またしても個人的な感想ですが・・ダンディな出で立ちも然ることながら、龍作さんの歌声も渋くて素敵♪でした。そして、龍作さんとお二人で唄っているときの下田さんの表情がとても楽しそうだったのが印象的でした。

最後に「だいぶ昔に作ったけど、この曲はキッドのことやその頃の時代のことを唄ったみたいだって最近思うんだよね・・」とおっしゃって、代表曲である「ワルツの時間」で閉められました。 1970年にこの場所で生まれた「黄金バット」が、下田さんによって2009年渋谷アピアのラストステージで演出されるなんて、当時の「HAIR」を知る方々にとってこの日の夜は、名残惜しい一夜になったことでしょう。

下田さん曰く、この日のライヴはまだ演出が未完成。完成版を見たい人は、N.Y.のラ・ママへどうぞ!!とのことでした(笑)。
※2010年2月25日(木)~29日(月) ツアーメンバー募集中(詳細は8月頃)
 問合せ先:株式会社 青い鳥創業 TEL.03-3486-7727 FAX.03-3486-7728

最後に、渋谷から移転が決まったアピアは、碑文谷にて新しく生まれ変わります!!
新たな歴史の幕開けを応援したいですね!新しい名称がとても素敵です。
★新名称は「APIA FORTY 40 (アピア40)」 7月5日(日)OPEN

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