埋め立て地に建設されようとしている巨大な未来都市「ザ・シティ」。管理社会の典型とも言えるその都市建設に反抗しようとするモーターサイクル族。彼らがわずかな間、自由を謳歌していた埋め立て地には、公団側によって、厳重な「立入禁止」のバリケードが築かれる。明らかに彼らに勝ち目はない。「お前たちのバイクは、自由の上を走っているんじゃない。社会の上を走っているんだ」という事実に、彼らはいやでも直面せざるを得ない。追い詰められた彼らに残されている精一杯の「反抗」は、「立入禁止」のバリケードに向かって、全速力でオートバイを走らせ、まるで叩きつぶされるトマトのように激突して果てる、無惨な死の「トマトゲーム」しかなかった・・・・
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