一つの同じドア
上演日 1976年10月14日〜27日
上演場所 豊島公会堂、文京公会堂
キャスト
坪田直子(ユリディス)
国谷扶美子(笑子)
峰のぼる(帽子の男)
柴田恭兵(カッコー)
本田みちこ(すみれ)
宇田川泰功(ビンボー)
磯部勉(オルフェ)
東由多加(演出家)
ナンバー
「メインテーマ」
「ミュージカル!」(東由多加 下田逸郎)
「灰とダイアモンド」(東由多加 生田敬太郎)
「鳥を殺したのは?」(東由多加 下田逸郎)
「限りなく出会うために」(葉月多夢 葉月多夢)
「ダンス」(東由多加 生田敬太郎)
「一つの同じドア」(葉月多夢 葉月多夢)
「マネー」(東由多加 生田敬太郎)
「貧乏と辛抱」(東由多加 北炭生)
「生きていようよ」(東由多加 北炭生)
「私の中の私達」(葉月多夢 葉月多夢)
「雪が降れば」(東由多加 下田逸郎)
「人生の役回り」(東由多加 龍とそのグループ)
「雪が降れば」(東由多加 下田逸郎)

計14曲
(「夢なんて」(葉月多夢 葉月多夢)は本編未使用)
ストーリー

あるミュージカル作品のためにオーディションが行われ、さまざまな人間たちが、会場の「一つの同じドア」からそれぞれの人生を背負って受けに来る。音痴の少女や、サラリーマン、マザー・コンプレックスの学生などが、そのオーディションを通して、音楽とは何か、人生とは何かを考え始める。燃えつきてしまった青春のなかから、必死に「愛」をとりもどそうとしている演出家は、「ミュージカルは素朴な愛のテーマを高らかに讃いあげることだ」と主張する。しかし、ふらりと現れた俳優が、演出家の苦い過去をあばき、「現実のなかで愛を見失いながら、ステージの上だけ、なぜ愛を讃えるのか」と鋭く問いかける。その男によって裏切りにみちた現代の不信の愛の現実のなかで、どのようにして愛を復権することができるかを迫られ、しだいにこのオーディションの会場は社会の縮図のようになっていく。そこへオーディションを受けに来た一人の女優が・・・・・・・・