街では、いろんな若者たちが歩いている。リトル・ギャング、キャリア・ガール・・・・。その中で、自分をただの通行人でしかないと思っている少女もいる。自分自身をつかまえようとしても、生きる証、生きがいを見いだせない若者たち・・・・。そこへ、どこからか笛吹きがやってくる。「ぼくも、どうやって生きていけばいいか分からないでいる。だが、ぼくは、生きていくことの意味を、一つずつ生み出していきたい。人間はこんなふうに生きるんだということを街のだれかに見せてあげたいんだ」。笛吹きは、やがてこの街で、一人の少女と恋に落ちる。笛吹きの生き方とは、まずは一人の人間を愛することだった・・・・
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