櫻組

上演日

1992年3月3日〜9月27日

キャスティング

長戸勝彦(田所優作)

大塚晶子(佐紀)

萩原好峰(伸也・誠一)

霧生多歓子(よし江)

小野剛民(太一)

名和利志子(佳恵)

佐藤恵美(和代)

北野由美子(直子)

久松有希(陽子

<ゲスト>梁玉淑

<SECOND COMPANY(日替り)>

 安芸武司・三阪 賢

 日向 勉・吉田倫貴

 飯山範子・上原千奈美・石田明子

ナンバー

「君に会いたい」

「何の花が薫る」

 「SAKURAGUMI」

「わが谷は緑なりき」

「想い出の海」

 「Mother」

「夢 子供たちが」

「八月の扉」

「君を求めて

  ミッドナイト」

「フィナーレ

サ・ヨ・ウ・ナ・ラ」

計10曲

ストーリー

 母の危篤の知らせを受けた優作は、14年振りの帰郷で駅に降り立った。病院に母親を見舞った彼を待ち受けていたのは、父の死後再婚した母が産んだ、父が異なる妹だった。

 母は癌で口もきけず、後何日生きられるかわからない状態であった。家に泊まるようにと懇願する妹に、明日また来ると言い残して病院を後にした優作は、迷った末に幼なじみの友人に電話して、小学校の桜の樹の下で会うことを約束する。桜吹雪の向こうから現れたのは、小学校の頃「櫻組」と名づけて一緒に遊んだ仲間達だった。様々な想い出が桜降る小学校の校庭に浮かび上がる――――――――。

 散歩に出た優作は、木蓮の花香る坂道でかつての恋人だった人に再会する。彼を激しく襲う追憶の日々。目の前を走る想い出のパノラマ。優作は過去から逃げていた自分に気がつき、想い出を冒険しようと心に決め、皆で海へ行くことを計画する。春の海辺に、彼ら全ての人が忘れていた「人生の時」が波打つのだった。

 そして、母の死。その夜優作は、母に抱かれて空に舞上がる幻想をみる―――――。