Billy Boy(長戸勝彦)血まみれのKnifeを手に、ゆっくりと立ち上がる・・・
警官によって手錠がかけられる・・・・・・
Billy Boy、哀しく微笑む・・・遠くでパトカーのサイレンの音・・遠ざかって行く。
Billy Boyの仲間、6人にたったひとつの共同幻想−南の島へ7人で行き暮らす
と云う夢も、Billy Boyと共に遠ざかっていく。
8人の若者の中にそれぞれのBilly Boyがいる。
Let it be をもらった−ラジオ(久松 有希)
”太陽をいっぱい”もらった−湖(柳 美里)
愛を後ろ向きに見つめる−影丸(務台 真紀)
ネクタイをしめた仲間−心理(若林 恒美)
逃亡の夢にうなされる家出少年−悟空(長谷川 幸子)
Billy Boyへの幻想の愛を信じて、5年間、彼を待つ少女−ジュン(室伏 美紀)
何もかも・・・泳ぐ事、ザリガニを捕る事、喧嘩の仕方、かき氷の味・・・ギター、
バイク、全てを教えてくれた兄を殺され、復讐の為に5年間を生きる−阿南 三郎
(水谷 敦)
そして阿南の恋人−港(奥野 明子)の中には、彼の子供がいる。
パンクした古びたタイヤ、壊れた車体の破片・・・壊れた”もの”が集まった
スクラップ置場・・・そこに集まる彼らも・・・また、壊れていた。
−Billy Boyの刑期−5年があけた−
だがBilly Boyは、なかなか現れない・・・・・。
8人の心のポケットから、それぞれのジャックナイフが見え隠れする・・・・Billy Boyは!
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